参議院 悲しいほどお粗末な尾辻発言
30日の参議院で自民党の尾辻参議院議員会長が「現在の経済悪化の原因は、規制改革会議や経済財政諮問会議にあるので、これらを廃止すべし」という主旨の質問をしています。麻生首相は淡々とした答弁をしたようですが、社民党の質問かと見紛うばかりの発言です。国会議員をやっているのであれば、世界情勢の基本は頭において欲しいものです。
一国のみで経済の維持が可能なのであれば、規制をバカスカとやって共産社会を作ればよいでしょうが、食糧自給率40%(これはなんと嘘の数字だそうで、本当はもっと高い、という記事が先月号の文春に出ています。読んでみて下さい。官僚のあくどさが詳しく書かれています)で、石油のほぼ100%を輸入に頼っている国が国際交易無しに生きていけるはずがありません。国際交易で外貨を稼がなければ輸入ができませんが(石油の輸入にはドル支払が条件です)、日本製品を世界に売るための絶対条件は競争力です。競争力は規制下では絶対に生まれません。世界の交易の基本条件は自由競争です。当たり前でしょう。世界の国々を保護する機関は存在していません。
国内では、どうにか頑張っている人たちが支払った税金でぬくぬくと規制の下で気楽な保護を受けて暮らしている人達の生活を守ることは可能です。ただし、確実に国富が減少しますから、年々、生活水準が低下していきます。働かないで食えるときに働く馬鹿も少なくなるでしょう。これがさらに進むと何が起きるか、と言うと、日本が北朝鮮になるということです。
この程度の世界の情勢が理解できないで国会議員をやっておれるというのは結構なことで、本当に日本は良い国です。
残念ながら、我々は世界の国々と競争しており、それに勝つ以外に国として生き残ることはできません。輸出をして稼いでくれている製造業についても、今や世界の多くの国が日本の競争力を凌駕しようとしています。競争相手は後進国のみではありません。
規制や保護が全てダメだと言っているわけではありません。一部の先端業種で絶対的な競争力を付け、世界シェアの大半を握るまで助成金を支払う、というようなことは必要でしょうし、少し保護すれば競争力を回復することが見込まれる産業を期間を限って保護することも必要でしょう。
しかし、基本は「自由競争」です。世界の国々との交易が自由競争である以上は、他の選択肢はありません。
民主党の興石参議院議員会長は「中立な教育なんてあり得ない」(つまり、左翼偏向教育をして何が悪い)という発言をして悠々としています。
自民党と民主党の参議院トップがこれでは、やはり、「参議院不要論」は正しいということでしょうか。
(2009.1.31)
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